モグラ駅の代表駅
上越線土合駅

◆駅ガイド

 上越線の難所、上越国境の山中に、土合駅があります。上り線(高崎方面)のホームは何の変哲もない山間駅ですが、下り(新潟方面)線のホームは、地下82メートル、階段を486段も下りた「地底駅」「モグラ駅」「トンネル駅」なのだ。この上下線が縦方向に日本一離れた駅が気になり、行ってみました。

 上越線が開業したとき、この区間は、単線でした。地形が厳しく、この区間は急勾配を緩和するために、湯桧曽〜土合、土樽〜越後中里の間にループ線を設けて標高を稼いでいました。この路線が開業すると、新潟への最短ルートということで、重要な幹線に成長し、 この区間を複線化しようということとなりましたが、勾配をさらに緩和するために、湯桧曽から土樽に全長13.5キロの新清水トンネルを掘りました。このトンネルを掘るときに、地質を調査するためなどで土合駅から掘ったトンネル(斜坑)を利用して階段を作り、このトンネル内に土合駅のホームを作ったために上下線が離れてしまいました。

◆探検報告  調査日:2000年3月

 では、駅舎からトンネルの駅までを探検してみよう。私の行ったのは3月、スキーついでに「マイカー」で立ち寄る人が数人いた。駅舎内に入ると、待合室があり、登山カードなどがおいてある。夏は谷川岳の登山客が利用するのだろう。「下りホームまで10分かかります」の注意書きがたくさんあった。

無人の改札を抜けると、右が地上ホーム方向の通路、そして左がトンネル駅だ。左へ曲がると、通路があり、また左へ。ここで、通路が湯檜曽川と国道の上をまたぐ。この通路は、電灯は付いておらず、更に窓まで雪に埋まっていたため、昼というのに薄暗い。通路の先に木戸があった。そこに、「お疲れさまでした。(階段数462段)...」と書いてある。この辺りから、トンネルから風を感じる。

 風よけの壁の横を過ぎると、いよいよホームにつながる長い階段だ。何の装飾もないコンクリートの空間である通路階段をひたすら下る。5段おきに踊場がつき、途中には椅子もあった。ホームへ着くが、地下鉄の駅とはほど遠い。駅というよりは普通のトンネルといったほど何もない。 床、壁、天井までコンクリートだ。小さな待合室と便所の他は蛍光灯が少しついているだけで薄暗かった。10両ぐらいの長さのホームがあるが、両端の方は真っ暗で正確には不明であった。列車の来る少し前から、トンネル内を走る列車の音が聞こえてくる。そして接近してくると、話し声の聞こえないほどの大きな音となり、大変不気味であった。

◆ひとくちMEMO

 列車は1日5往復と不便です。よって、水上から谷川岳ロープウェー行きのバスを組み合わせるのがいいでしょう。バスは結構走っています。ここを探検した後は、谷川岳を観光(ロープウェーの駅まで徒歩7分)し、水上温泉で温泉に浸かるというのもいいでしょう。


↑駅舎外観


↑駅舎と地下への階段へつながる薄暗い通路


↑地下ホームへの階段


↑地下ホームは装飾無しの"トンネル"内


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