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都羅山駅(Korail)

南北非武装地帯の駅
2006/11散策 Korail京義線

韓国と北朝鮮の国境地帯には、一般市民の移動統制区域(非武装地帯:DMZ)があります。DMZ内はツアーを使っての移動が可能で、その中の観光名所の一つが都羅山駅です。今回は、現地ツアーバスを使用してのレポート。

鉄道でも行くことが可能ですが、都羅山一つ手前の臨津江駅で一度下車し、所定の手続き(DMZツアーor都羅山駅見学のみ)が必要となります。


駅舎

都羅山駅の一つ手前、臨津江駅近くの臨津閣は、一般市民が自由に観光できる北限の場所。臨津閣には、蒸気機関車や客車が静態保存されています。また、自由の橋(観光名所)からは、DMZ都羅山へ向かう列車が運が良ければ見ることも可能です。


臨津閣「自由の橋」からDMZへ進入する列車

臨津閣からツアーバスに乗り込み、DMZに入っていく。入口には有刺鉄線がまかれ、機関銃を持った兵士がパスポートチェックを行います。そして、DMZへ進入していきます(以下軍事上の都合割愛)。


コンコース

都羅山駅は将来南北朝鮮の鉄道が連結され、中国/ロシア方面への列車が運転される場合の国境駅となるため、かなり巨大な駅です。駅の中には、空港と同様荷物検査ゲートなども準備されてますが、現在はもちろん使用されておらず、ガラスで仕切られていて見物のみ。その他、改札には兵士が2人立ち、記念撮影に応じています。出札では、記念入場券と、記念スタンプ(パスポートに押してくれます)があり、盛況です。

駅天井からは、次世代高速車HSR350試作車の画像が吊るされ、シベリア鉄道直結の夢が描かれていた。


大陸直行列車の夢。韓国は現在"島国"である

ホームは3本あり、1本はガラス仕切で隔離されています。仕切を挟んで一方を国内ローカル線、もう一方を国際線ホームとして活用する予定です。


ホーム

都羅山駅から北朝鮮方面の線路は、南北鉄道の連結は済んでいるものの、利用されていません。ホーム看板には北朝鮮の「開城」「平壌」の文字があり、駅の直結準備はできているのですが…


北朝鮮方を望む

2007年5月17日に都羅山から北朝鮮開城までの試運転列車が56年ぶりに運行されましたが、その後は流動的です。釜山から陸路でハバロフスクや北京へ行ける時代が来る日が来ることを願いたい。


ホーム全景。看板には平壌の文字


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