不気味な音の鳴り響くモグラ駅
北越急行美佐島駅

◆駅ガイド

 美佐島駅は、北越急行ほくほく線の赤倉トンネル内にあるモグラ駅。しかし、単なるモグラ駅ではありません。トンネル内の風圧が尋常ではないため、ホームにたどり着くまでに頑丈な鉄扉を2つ通らなければなりません。また、列車到着後2分以内にホームから出でなければならない極めて特異な駅です。特急「はくたか」の通過イベントもなかなか緊張します。

◆探検報告  調査日:2003年5月

 ほくほく線自慢のプラネタリウム電車「ゆめぞら号」に乗車し、美佐島駅を目指す。日本初のプロジェクタで天井に動画を映す「ゆめぞら号」はトンネルの多いほくほく線を逆手にとって作られたイベント車であるが、一般列車として運転されている。美佐島駅のある赤倉トンネルに入った。入るとすぐに電車室内が消灯し、天井に星空が現れる。しかし、まもなく美佐島というのに室内灯のつく気配がない。結局、天井ショーが繰り広げられたまま美佐島駅に到着した。車内放送で、読書を楽しみたい方などは連結部分の明るいロングシートの利用を勧めていたので、途中駅に停車する場合も関係ないのだろう。途中駅で下車する方はご注意願いたい。

 普通のトンネルにホームが付いているような、地下鉄の駅とはほど遠い造りの駅である。かなり薄暗い。生命(?)の安全上、列車到着後2分以内にホームを出なければならない。ホームは常に監視カメラで監視されており、ホームに残っていると、ホームから出るよう放送が入るらしい。ということですぐさま鉄扉を抜け、待合室のあるスペースへ。

 ホームと待合室の間、待合室と地上への階段の間の2箇所に頑丈な鉄扉がある。トンネル内の風圧対策の扉である。よって、片方の扉が開いた時もう片方が開かないようになっている。ということで、乗り遅れにはご注意!!ホームへの扉が閉まると、「ピュ〜、ブォー、シュルシュルシュル〜」という大きな音が鳴り響く。音は途中で急に止んだりもするが、すぐにまた始まる。一人でいたらかなり怖いと思う。

 とりあえず階段を上り地上へ向かう。地上には立派な駅舎があり、休憩用の和室があり誰でも利用できるようになっていた(利用の際、最低限のマナーを守りましょう)。駅の外は、山の中。近くに某宗教団体の教祖の生誕地があるようだが、それ以外には何もなさそうである。

 160km運転をする「はくたか」の通過時刻が迫ってきた。トンネルに列車が突入したのも風圧による音の変化ですぐに分かる。「まもなく列車が高速で通過します。ホームには絶対入らないでください」という放送が何度も流れ始めた。そして風圧による音は次第に大きくなり、列車の走行音も聞こえてきたと思うと、鉄扉の向こうを「はくたか」が通過していった。通過中は以外に静かだったように思える。


↑美佐島駅舎外観


↑ゆめぞら号車内


↑薄暗いホーム


↑地上駅舎から待合室へ続く階段


↑待合室のあるスペースからホームへの鉄扉を望む


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